埼玉県では、県内中小企業等の成長を促進するため、次世代ものづくり技術の研究開発や、生産性向上につながる革新的な設備導入を支援する補助金制度を実施しています。
開発段階や導入設備に応じて、最大2,000万円の補助が受けられる本制度は、製造業・医療・福祉分野など、幅広い分野に対応しており、未来の競争力を高めたい企業に最適です。
補助金制度の目的とは?
この補助金は、以下のような次世代の中核となる技術や設備の導入・開発を支援することを目的としています。
- AI、IoT、ロボット、新素材、バイオ技術などの応用による製品や技術の高度化
- 生産ラインの見直しやスマート工場化による業務効率の飛躍的な向上
- 省人化・自動化設備の導入による労働力不足への対応
補助金の上限額と補助率
支援内容 | 補助上限額 | 補助率 |
---|---|---|
基礎・応用研究 | 500万円 | 1/2以内 |
製品化開発 | 1,000万円 | 1/2以内 |
設備投資支援 | 2,000万円 | 1/3以内 |
補助対象となる経費
<技術開発支援の対象経費>
- 原材料費・副資材費(試作・検証に必要な資材)
- 試作品製作費(外注含む)
- 機械装置・備品費(購入費・リース料)
- 知的財産権取得費(特許出願・商標登録費用)
- 委託費(大学や研究機関への業務委託)
- 人件費(研究・開発に直接従事する従業員の給与)
- その他知事が特に認める経費
<設備投資支援の対象経費>
- 機械装置費(省力化・自動化機器など)
- 工具・器具備品費(業務改善に直結する設備)
- 設置費(導入機器に関する据え付け工事等)
補助対象となる企業・法人
以下のすべての条件を満たす必要があります。
- 埼玉県内に本社または主たる事業所を有すること
- 中小企業者(中小企業基本法に基づく)または、医療法人・社会福祉法人・特定非営利活動法人であること
- 以下いずれかの事業を行っていること
┗ AI、IoT、ロボット、新素材等を活用した新製品・新技術の開発
┗ 生産性向上に資する革新的な設備投資 - 過去3年以内に本補助金または類似の補助金を受けていないこと
- 県税を滞納していないこと
- 反社会的勢力との関係がないこと
申請受付期間と締切
- 申請受付開始:令和7年5月7日(水)
- 申請締切:令和7年6月6日(金)必着
申請のステップ(流れ)
- 必要書類をダウンロード
- 事業内容・経費・体制等を明確にし、申請書を記入
- 添付書類(会社概要、見積書、導入機器カタログ等)を準備
- 埼玉県産業労働部 先端産業課へ郵送または持参にて提出
審査基準と採択のポイント
審査は書類に基づき、以下の観点から総合的に評価されます。
- 新規性・優位性(技術開発の場合)
- 革新性・効果の高さ(設備投資の場合)
- 実現可能性・スケジュールの妥当性
- 経営体制の信頼性・資金調達の裏付け
- 地域経済への波及効果(雇用、取引先拡大など)
補助金の活用例
- 製造業: IoTを活用した設備監視システムの開発、工作機械の自動制御化
- 医療法人: 医療機器のAI診断機能の研究開発
- 福祉法人: ロボットアーム導入による介護現場の省力化
- バイオ企業: 次世代素材の試験設備一式の導入
まとめ|埼玉県で“未来のものづくり”に挑むなら今
本補助金は、埼玉県の未来産業をリードする中小企業を本気で応援する制度です。
特に、AI・IoT・ロボットなどのスマート技術の導入や、試作・研究にかかるコストがネックとなっていた企業にとっては、開発リスクを抑えながら思い切った挑戦ができるチャンスです。
申請書の作成には時間がかかるため、早めの準備をおすすめします。
「新しい価値をつくる」企業へ。埼玉県がその一歩を応援します。