補助金の概要
急増するインバウンド需要に対応し、地域観光の受入体制を一段と強化するための支援制度です。外国人観光客にとってストレスフリーな旅行環境の整備、地域経済活性化に繋がるナイトタイムエコノミーの創出、多言語対応の推進、そして誰もが快適に観光を楽しめるユニバーサルデザインの導入などを強力に後押しします。地域観光拠点の魅力度を向上させ、外国人観光客の満足度と利便性を高める意欲的な取り組みを幅広く支援します。
補助上限
個別の上限額は設定されていません。提出された「受入環境整備高度化計画」に基づき、予算の範囲内で交付額が決定されます。
補助率
原則:補助対象経費の2分の1以内
※一定の要件を満たす場合、補助率が最大で3分の2以内まで引き上げられる可能性があります。詳細は公募要領をご確認ください。
対象経費
外国人観光客の受入環境を高度化するための、以下のような幅広い取り組みが対象となります。
- ナイトタイムエコノミー施設整備:夜間の観光客向け飲食施設、エンターテイメント施設、ライトアップ設備などの整備
- ICT活用型スマートゴミ箱整備:多言語対応、満杯通知機能などを備えたスマートゴミ箱の導入
- 多言語案内掲示、地域施設の先進決済導入:多言語対応の案内サイン整備、キャッシュレス決済、QRコード決済などの導入
- トイレ高機能化・洋式化:温水洗浄便座の導入、洋式トイレへの改修
- 手ぶら観光カウンター整備:荷物預かり・配送サービスの拠点整備
- EV急速充電器設置:電気自動車を利用する観光客向けの充電設備設置
- 近距離移動支援モビリティ導入:電動キックボード、シェアサイクルなどの導入
- その他、地域観光の受入環境高度化に資する先進的な取り組み
対象事業者
地域観光の振興に取り組む、意欲ある幅広い主体が対象です。
- 地方公共団体
- 民間事業者(宿泊施設、観光施設、交通事業者、小売業者、飲食店など)
- 観光協会
- 商工団体(商工会議所、商工会など)
- その他、地域観光振興に資する活動を行う法人・団体
申請期間
- 「受入環境整備高度化計画」の提出期限:令和7年5月30日(金)まで
- 計画認定・内示:令和7年6月下旬を目処
- 交付申請書提出:計画認定後
- 交付決定:令和7年7月上旬を目処
- 事業実施期間:交付決定後~令和8年3月まで
必要書類
申請には、地域観光の受入環境高度化に向けた具体的な計画を示す書類が必要です。
- 受入環境整備高度化計画書:事業の目的、内容、実施体制、効果などを詳細に記述
- 交付申請書:所定の様式
- 見積書、契約書、仕様書など:補助対象経費の内容を示す書類
- 事業実績報告書:事業完了後に提出
- その他、事務局が指示する書類
申請手順
- まずは公募要領を熟読し、補助金の目的、対象要件、申請方法、スケジュールなどを دقیقاً 理解してください。
- 地域のインバウンド受入環境における課題を分析し、その解決に繋がる具体的な事業計画を策定してください。
- 令和7年5月30日(金)までに、「受入環境整備高度化計画書」を作成し提出してください。
- 計画が認定され内示を受けた後、交付申請書を提出してください。
- 交付決定後、計画に基づき事業を実施してください。
- 事業完了後、実績報告書を提出し、補助金額の確定・精算手続きを行ってください。 ※申請手続きには、**電子申請システム「jGrants」**の利用が可能です。
審査のポイント
地域のインバウンド受入環境の改善への貢献度、インバウンド誘致への効果、事業の持続可能性などが評価されます。
- 地域観光における受入環境改善への貢献度:外国人観光客の満足度向上、地域課題の解決に資するか
- インバウンド誘客への効果見込み:外国人観光客の誘致数増加、消費額増加への具体的な効果が期待できるか
- 施設や設備の持続可能性・運用計画の明確さ:導入する施設や設備の長期的な運用計画、維持管理体制が明確であるか
- 先進的・モデル性を有する取組かどうか:ICT活用、ユニバーサルデザイン導入など、他の地域への波及効果が期待できる先進的な取り組みであるか
アドバイス
今年度のスケジュールは非常にタイトです!**令和7年5月30日(金)**の計画提出期限までに、具体的な事業内容を固め、関係者との調整を迅速に進めることが重要です。
特に、ICTの積極的な活用、多言語対応の強化、キャッシュレス決済環境の整備などは、審査において加点対象となりやすいと考えられます。これらの要素を重点的に盛り込むことで、採択率アップを目指しましょう!今すぐ行動を開始し、インバウンド需要を取り込むための受入体制を強化してください。