補助金名:
令和6年度補正 グローバルサウスとの連携強化に資する共創型技術人材交流事業費補助金(アフリカ市場活力取り込み支援事業)
補助金の概要:
人口増加と経済成長が著しいアフリカ市場は、日本企業にとって未開拓のビジネスフロンティアです。この補助金は、アフリカ市場における持続可能な事業展開を目指す日本企業を支援し、アフリカ企業、第三国企業、そして日本企業同士が連携し、デジタル技術などの革新的な手段を活用した社会課題解決型事業の創出を強力に後押しします。具体的には、アグリテックによる食糧問題の解決、フィンテックによる金融包摂の推進、遠隔医療による医療アクセス改善、再生可能エネルギー導入による環境負荷低減といった分野での事業創出が期待されます。新興国市場への本格的な進出、事業拡大を目指す企業にとって、またとない機会です。
補助上限:
上限3億9,929万円(業務管理費を含む。うち業務管理費の上限は1億9,764万円以内)
補助率:
定額補助(補助対象経費の10/10を補助)
対象経費:
間接補助事業にかかる経費が対象となります。具体的な経費項目は、採択後の経済産業省との個別調整によって決定されますが、例えば以下のような費用が想定されます。
- アフリカ現地での実証実験にかかる費用(渡航費、現地調査費、設備設置費等)
- アフリカ企業との共同研究開発費
- デジタル技術導入・開発にかかる費用(ソフトウェア開発費、システム構築費等)
- 現地人材育成にかかる費用(研修費、OJT費用等)
- 知的財産権の取得・活用にかかる費用
- その他、事業実施に不可欠と認められる経費
対象事業者:
以下の要件をすべて満たす、日本国内に拠点を有する民間事業者等が対象です。
- 日本国内に法人登記された本社または主たる事業所を有すること
- 本事業を適切に遂行できる組織体制、十分な人員、安定した経営基盤を有していること
- 経済産業省から指名停止または補助金交付停止措置を受けていないこと
- EBPM(エビデンスに基づく政策立案)への協力体制を構築できること
- 採択された場合、事業概要や審査結果等の公表に同意できること
- コンソーシアム形式で申請する場合は、幹事者を設定し、申請手続きを代表して行うこと。
申請期間:
交付決定日~令和7年3月31日
※予算の繰越し手続きが行われる可能性があります。最新の情報は経済産業省の公式発表をご確認ください。
必要書類:
申請には、以下の書類を幹事者が取りまとめ、提出する必要があります。
- 事業提案書: アフリカ市場における事業の目的、内容、実施体制、期待される効果などを詳細に記述
- 会社概要資料: 申請者(コンソーシアムの場合は各構成員)の事業内容、沿革、組織体制などを説明
- 財務状況説明書類: 直近の決算報告書等、経営状況を把握できる書類
- 事業実施体制資料: 事業を遂行するための組織図、人員配置、各担当者の役割などを明記
- その他、経済産業省が指定する必要資料
申請手順:
- 経済産業省の公募要領を熟読し、応募資格、事業内容、申請方法、スケジュールなどを十分に理解してください。
- コンソーシアム形式で申請する場合は、早期に幹事を決定し、連携体制を構築してください。
- 事業提案書を作成し、必要書類を準備してください。提案書では、アフリカの具体的な社会課題、それを解決するための革新的なデジタル技術の活用方法、アフリカ企業等との連携内容、事業の持続可能性などを明確に記述してください。
- 指定された方法により申請書類を提出し、経済産業省との内容調整を経て交付決定を待ちます。
審査のポイント:
あなたの事業提案が、アフリカ市場の可能性を拓き、社会課題解決に貢献するかが厳しく審査されます。
- 市場性・必要性: アフリカ市場における事業の妥当性、具体的なニーズへの適合性、市場規模の見込み
- 社会課題解決性: デジタル技術等を活用した、新規性があり、かつ実効性の高い社会課題へのアプローチ
- 連携体制の実効性: アフリカ企業や第三国企業との具体的な連携内容、役割分担、実現可能性
- 実施体制・管理能力: 事業を円滑に遂行できる組織体制、適切な人員配置、透明性の高い資金管理体制
- 政策的意義: 日本とアフリカ双方の持続的な発展に貢献する革新的なビジネスモデルの構築
アドバイス:
アフリカ市場は、今後の世界経済の成長エンジンとなる可能性を秘めています。この補助金は、単なる資金援助ではなく、日本企業の技術力とアイデアでアフリカの社会課題解決に貢献し、新たな市場を創造するという壮大な目標を掲げています。
申請にあたっては、まずアフリカの具体的な社会課題を深く理解し、その課題に対する明確な解決策を提示することが重要です。その解決策に、デジタル技術などの革新的な手段をどのように活用するのかを具体的に説明してください。
また、アフリカ現地の企業や第三国企業との連携は、事業の実現可能性を高める上で非常に重要です。具体的な連携計画、役割分担、連携による相乗効果などを詳細に記述しましょう。
最大約4億円という巨額の補助金を活用できるこの機会は、リスクも伴いますが、成功すればアフリカ市場におけるリーディングカンパニーとなる大きなチャンスです。大胆な発想と綿密な計画をもって、ぜひこの補助金に挑戦し、アフリカの未来と共に成長を目指してください!