助金名
令和7年度「食」の力を最大活用したガストロノミーツーリズム推進事業(観光庁)
補助金の概要
本補助金は、地域の「食」を核とした、心に残る体験型観光コンテンツを創り出すための強力な支援策が始まります。この補助金は、地域の飲食店、宿泊施設、農家、漁師、交通事業者など、多岐にわたる事業者の皆様が連携し、食を通じて地域ならではの魅力を発掘・発信する取り組みを応援するものです。単なるグルメ巡りでは終わらない、地域の文化や歴史、人々の温かさに触れることができる、高付加価値なガストロノミーツーリズムのモデル構築を、調査段階から実装まで一貫してサポートし、地域への誘客と観光消費の拡大を目指します。
補助上限
最大2,000万円(税込)
補助率
補助対象経費の2分の1以内
対象経費
- 地域の食材と物語を活かした体験コンテンツ開発費:地元の食材を使った料理教室、農家や漁師との交流体験、伝統的な食文化を学ぶツアー、地域ならではの食にまつわるイベント企画・運営費など。
- 関係者との連携促進にかかる費用:地域の食に関わる事業者間の情報共有、アイデア創出のためのワークショップ、意見交換会、セミナー開催費用、連携協議会等の設立・運営費用。
- 地域資源を活かしたメニュー・商品開発委託費:地元食材の新たな魅力を引き出すための専門家への委託費用、試作品開発にかかる費用、パッケージデザイン費、ストーリー性を高めるための演出費など。
- 訪日外国人向け食文化体験プログラム構築・検証費:外国人観光客が日本の食文化を深く理解し、楽しめるようなプログラムの開発費、多言語対応のための翻訳・通訳費用、モニターツアー実施費用など。
- 飲食店・宿泊施設等のコンテンツ造成に関する費用:食体験を提供する空間の整備費用、外国人観光客対応のための設備導入費、食に関する展示・装飾費用など。
対象事業者
- 地方公共団体:都道府県、市区町村
- DMO(観光地域づくり法人):広域連携DMO、地域DMO
- 民間事業者:地域の食に関わる中小企業、組合、法人(飲食店、宿泊施設、農林漁業者、食品製造・加工業者、旅行会社、交通事業者など)
※申請には、異なる3つ以上の分野の事業者(例:地域の農協、老舗の料亭、地元の温泉旅館など)が連携していることが必須条件となります。 ※DMOまたは民間事業者が申請代表となる場合は、連携する市区町村との協力体制を示す同意書等の提出が求められます。
申請期間
令和7年4月14日(月)~5月14日(水)17:00【必着】
必要書類
- 申請書:地域のガストロノミーツーリズム推進に向けた具体的な実施計画、目標設定、KPIなどを詳細に記述したもの。
- 実施スケジュール及び予算内訳:事業全体の期間と各段階における具体的なアクションプラン、各経費項目の詳細な内訳と積算根拠を示すもの。
- 連携する関係団体の合意書類:連携する各事業者の役割、責任、相互協力体制について合意したことを示す書類(協定書、覚書など)。
- 各種団体・企業の概要資料:申請者および連携事業者の事業内容、組織体制、実績などがわかる資料(会社概要、団体概要、定款、事業報告書など)。
- その他、事業内容に応じて必要となる書類(地域の食文化や資源に関する資料、外国人観光客向けの訴求ポイントを示す資料など)。
申請手順
- 公募要領の熟読:まずは観光庁の公式ウェブサイトで公開されている公募要領を隅々まで確認し、補助金の目的、申請資格、対象経費、申請方法、スケジュールなどの詳細を正確に理解してください。
- 地域連携体制の構築:地域内の食に関わる多様な事業者と積極的に連携し、具体的な協力体制や役割分担について協議・合意形成を図ってください。
- 申請書類の準備:公募要領に基づき、申請書、事業計画書、予算書、連携合意書などの必要書類を丁寧に作成してください。地域の食の魅力、事業の独自性、実現可能性、期待される効果などを具体的に記述することが重要です。
- 関係機関との連携:必要に応じて、地域の自治体やDMOなど関係機関と連携内容や計画について事前に相談・調整を行ってください。
- 書類の提出:作成した申請書類を、公募要領に指定された提出方法(郵送、電子申請など)に従い、締め切り日までに必着で提出してください。締め切り間際は混み合う可能性があるため、余裕をもって提出しましょう。
- 審査結果の確認:提出後、観光庁による審査が行われ、結果が通知されます。
- 交付決定と事業開始:審査に通過した場合、交付決定通知が送付され、補助事業を開始することができます。
審査のポイント
- 地域資源の魅力とそれを活かすストーリー:地域の固有の食材、伝統的な食文化、食にまつわる歴史や物語が明確に示され、国内外の観光客にとって魅力的な体験価値を提供できるか。
- 異業種連携による新たな価値創造:連携する事業者間の強みを活かし、単独では実現できないような革新的なガストロノミーツーリズムのモデルを構築できるか。具体的な連携内容と役割分担が明確であるか。
- コンテンツの高付加価値性と持続可能性:提供する食体験が、単なる食事にとどまらず、地域ならではの学びや感動、交流を生み出す質の高いものであるか。事業終了後も自立的に運営を継続できる見込みがあるか。
- 訪日外国人や富裕層への訴求力とマーケティング戦略:ターゲットとする観光客層のニーズや嗜好を的確に捉え、効果的な情報発信やプロモーション戦略が計画されているか。多言語対応の状況なども考慮されます。
- 地域経済への具体的な波及効果:観光客の誘致による宿泊、交通、土産物購入などの消費増加、地域雇用の創出など、地域経済の活性化に貢献する具体的な効果が数値目標等を用いて示されているか。
アドバイス
地域の「食」は、世界を惹きつける最高の観光資源です!
この補助金は、皆様の地域に眠る食の魅力を最大限に引き出し、それを観光の力に変える絶好の機会です。地域の食文化は、その土地の風土、歴史、人々の暮らしが凝縮された、他に類を見ない魅力的な観光資源となり得ます。
事業採択を目指すためには、地域の食の独自性を深く掘り下げ、その背景にある物語を紡ぎ出し、五感で味わえる魅力的な体験として観光客に提供する計画を練ることが重要です。地元の食材を育てる生産者、伝統の味を守り続ける料理人、地域を案内する観光事業者など、多様な関係者が連携し、知恵と工夫を出し合うことで、世界中の人々を惹きつける、記憶に残るガストロノミーツーリズムを創造できるはずです。
この補助金を活用し、あなたの地域の「食」を主役にした、新たな観光の未来を切り拓きませんか?ご興味をお持ちいただけましたら、まずは公募要領をご確認いただき、お気軽にお問い合わせください。皆様の熱意あるご応募を心よりお待ちしております。