東京都

2026年3月再開予定|東京都カスハラ助成金40万円。防犯カメラ・録音機器・マニュアル作成を「実質負担なし」で提案するコツ

2026年1月29日

東京都で公募されている「カスタマーハラスメント防止対策推進事業」の奨励金は定額40万円支給の今年度最も激アツ奨励金です。自社で申請するのも良いですが、これを「営業ツール」としてどう組み込むかで、成約率と利益率が劇的に変わるという内容をご説明したいと思います。

特に、東京都内の経営者、営業の方々に読んでいただきたい内容です。

前半は制度の説明を、後半で営業ツールとしての活用方法をご説明します。

【警告】3月募集は「争奪戦」が予想されます
第1回は5日で終了、第2回は即日終了、第3回(12月)はアクセス集中でサーバーダウンし、急遽「3月募集」へと延期されました。40万円の支給を勝ち取るには、「事前準備」がすべてです。

1. 奨励金制度の全体像

東京都内で事業を営む中小企業等が、カスタマーハラスメント防止のための体制を整えることで40万円が支給されます。

項目 内容
支給額 一律 40万円
必須要件(1) カスハラ防止マニュアルの作成・周知
必須要件(2) 実践的な取組(録音機器/AI/外部人材のいずれか)

2. 支給申請時の必要書類リスト

jGrants(電子申請)での提出が必須です。すべてPDF形式で準備してください。

① 基本書類(全事業者共通)

  • 支給申請書(様式第1号):jGrants入力用
  • 誓約書(様式第2号):代表者の自署が必要
  • 事業所一覧(様式第1号別紙):都内・都外すべての事業所
  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本):発行から3か月以内
  • 納税証明書:法人事業税・都民税(直近1年度分、滞納がないこと)
  • 会社案内・概要:HPの写し等

② カスハラ対策の証明書類

  • 作成したカスハラ対策マニュアル:規定の7つの必須項目(定義・対応フロー等)を含むこと
  • マニュアル周知の証拠:掲示板の写真や社内メールのスクリーンショット
  • 基本方針の周知(社内・社外):店頭掲示や自社HPへの掲載写真

③ 実践的な取組の証明書類(いずれか1つ選択)

【選択A】録音・録画環境の整備
・領収書、機器の写真、パンフレット、運用ルールの策定、社外への周知写真
【選択B】AIを活用したシステムの導入
・契約書/領収書、AI機能が確認できるパンフレット、社内周知の証拠
【選択C】外部人材(弁護士・社労士等)の活用
・顧問契約書またはスポット研修の契約書、実施報告書、周知の証拠

3. 申請前に必ず確認すべき3つのポイント

  1. gBizIDプライムの取得:発行に時間がかかるため、未取得なら今すぐ申請してください。
  2. 領収書の宛名:法人の場合、代表者個人名はNGです。必ず「法人名」で取得してください。
  3. 令和7年4月1日以降の取組:それ以前に購入・作成したものは対象外となります。

3月の受付開始時、サーバーが再びダウンする前に申請を完了させるためには、今この瞬間から「マニュアルの素案」と「納税証明書の取得」に動くことをお勧めします。

3月に第3回が再開。今すぐ動くべき「時間切れ」の法則

とにかく「早い者勝ち」です。第1回も第2回も、予定より早く受付終了しています。つまり、「検討します」と悠長に構えている顧客に対して、「3月の再開と同時に出さないと、40万円をドブに捨てることになりますよ」という、極めて合理的な期限(デッドライン)を提示できるわけです。

なぜ「40万円」があなたの商材を売りやすくするのか?

この制度の最大の特徴は、補助率(2/3補助など)ではなく、要件を満たせば「一律40万円」が支給される点にあります。これが営業において、なぜ強力な武器になるのか。理由は3つです。

1. 初期コストの「心理的拒絶」を無力化する

例えば、あなたが50万円のAIチャットボットや録音システムを提案しているとしましょう。顧客の脳裏には「高いな」というブレーキがかかります。しかし、「40万円戻ってくるので、実質10万円です」と言われたらどうでしょうか? 決裁ルートを通るスピードが格段に跳ね上がります。

2. 「経費」を「投資」に、そして「義務」へ

2025年4月に施行された東京都の条例により、カスハラ対策はもはや「余裕があればやること」ではなく、「企業としての責務」になりました。あなたが売っているのはただのツールではなく、「条例対応と従業員を守るための盾」です。この視点の切り替えが、価格競争からの脱出ルートになります。

3. 上位プランへのアップセルが容易になる

「40万円が固定で出る」からこそ、あえて高機能なプランを提案するチャンスです。「どうせ実質負担がこれだけ抑えられるなら、一番いいやつを入れませんか?」というロジックが、驚くほど素直に受け入れられます。

商材をどう「奨励金パッケージ」に仕立てるか

この奨励金をもらうには、以下の2段階のセットが必要です。

  1. マニュアルの整備(社内外への周知含む)
  2. 実践的な取組(ここがあなたの出番!)

特に「実践的な取組」には、AIを活用したシステム導入や録音・録画環境の整備が含まれます。もしあなたがIT系、AI系の商材を扱っているなら、まさにドンピシャです。

【提案のコツ】
ツール単体を売るのではなく、「マニュアル作成のガイド(都のひな形活用)+自社システム導入」をセットにした「東京都条例対応パック」として提案してください。顧客は「何をすればいいか分からない」ので、その手続きを可視化してあげるだけで、あなたは「ただの営業」から「頼れるアドバイザー」に昇格します。

必ず釘を刺しておくべき「3つの注意点」

信頼を失わないために、以下のリスクは淡々と伝えておきましょう。これさえ伝えておけば、後々のトラブルを防げるだけでなく、「誠実な営業」だと思われます。

  • 後払いであること: 先に持ち出しが発生し、入金は3〜6か月先になります。
  • gBizIDプライムが必須: 取得に時間がかかるので、今すぐ(3月再開前)に動く必要があります。
  • 100%ではない: 予算上限に達したり、書類不備があれば不採択のリスクもあります。だからこそ、早めの準備が「絶対」なんです。

まとめ:3月の再開を「商談の山場」に設定しよう

「いい商品なのはわかったけど、今はタイミングじゃないかな……」

そんな顧客の先延ばしグセを、この奨励金は鮮やかに解決してくれます。3月の申請再開は、あなたにとって「価格交渉なしで即決をもらう」ための絶好のチャンスです。今のうちにリストアップして、挨拶がてら「例の40万円の件、動きがありそうですよ」と連絡を入れてみてはいかがでしょうか?


次はどうする?
まずは、提案予定の顧客が「常時雇用300人以下」かつ「都内で1年以上事業をやっているか」をチェックしてみましょう。要件に当てはまれば、そこが次の成約現場です。

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